« 成長戦略という名のシロアリ・ハイエナ利権温床(植草ブログ) | トップページ | 赤塚公園(内)周辺の紫陽花 »

2014年6月 8日 (日)

文部省唱歌「ふるさと」って軍需産業としての狩猟の奨励歌だってさ

東北のボランティアにニ年ほど通ったが、避難所でよく歌ったのが「ふるさと」だった。時には手話を交えながら歌って、お年寄りにはよく受けたものだった。

 兎追いしかの山

 小鮒釣りしかの川

 夢は今もめぐりて

 忘れがたき故郷

 如何にいます父母

 恙なしや友がき

 雨に風につけても

 思いいずる故郷

 こころざしをはたして

 いつの日にか帰らん

 山は青き故郷

 水は清き故郷

哲学者の内山節は、『共同体の基礎理論』の中で、牧歌的な歌に聞こえるかもしれないが、この歌は、日清日露の戦争で寒冷地の戦争で寒さに困った兵隊たちのために、狩猟が推奨され、軍服の襟のところにつける毛皮が必要とされたためだと解説している。

「お国のために」子供たちは競って野兎を捕まえ、肉は食ったが、毛皮はお国にさしだしたというわけだ。俺のガキのころは、小学校の校長に言われ、よくネズミを捕まえては尻尾だけを切り落とし、それを茶封筒かなんかに入れて学校に持って行ってもんだが、さすがにネズミの肉は食わなかったな。

兎を追いかけまわした子供たちは、富国強兵のスローガンのもと、国を捨てて都会へと出ていき立身出世を夢見たという。

つまり、故郷を捨てる歌だったのだ。「いつに日か帰らん」というのは、あくまでも故郷に錦を飾るための一時帰郷ということになる。

内山は、「心は故郷や故郷に暮らす父母を思いながらも、その気持ちを振り切ってお国のために立身出世をめざす、そこに日本男子のイメージがつくられていった。それはまさに国民の形成であり、共同体とともに暮らした人々の精神世界の破壊であった。」という。

災害で故郷を追われた人たちとともに、ふるさと破壊の歌を歌っていたわけだな。ま・・・・、それはそれ、歌を歌った人々の気持ちもまたそれぞれだったのだろうよ。

国民の時代というのも、確かに疲れるよな。もうそろそろやめにしてもええんではないのかえ。柳田や内山云う様に、伝統的な共同体の世界やより小さき世界に暮らせるものなら暮らしたいよな・・・・・・。

|

« 成長戦略という名のシロアリ・ハイエナ利権温床(植草ブログ) | トップページ | 赤塚公園(内)周辺の紫陽花 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ホームページを読ませていただきました。
私は、唱歌「故郷」の3番の歌詞の中の記述「いつのひにかかへらん」(文語)について、解析しました。
その結果、「いつのひにかかへらん」(文語)は、「いつ帰ることができるのだろうか」と言っていると判明しました。
つまり、「故郷に帰ろう」とは、言っていません。
望郷の思いを言っています。

そのため、日本軍部は、「女々しい」と考えたのでしょうか、昭和17年に発行された教科書から、この唱歌「故郷」は、削除しています。復活したのは、昭和22年に発行された教科書からです。

ホームページの記述について、一考してくださるようにお願いいたします。

-------------------------------
■解析
-------------------------------

いつ

の:文語の連体助詞で、「体言と体言を繋げ、前の語の内容を後の語に付け加えることで、後の語の内容を限定する」はたらきをもつ。

ひ:日

に:文語の格助詞で、「体言に付いて、動作・作用の(1)場所、(2)目標、(3)時、(4)比較の基準などを示す」はらたきをもつ。

か:文語の係助詞で、「文末の連体形の語と組み合わさって、係り結びを構成し、疑問あるいは反語を示す」はたらきをもつ。

かへら:帰ら:文語の「帰り」の未然形である。

ん:文語の助動詞「む」(直前の未然形の語に接続し、推量の意味をもつ)の連体形である「む」を読みかえて「ん」と記載したものである。

-------------------------------
解析結果:いつ帰ることができるのだろうか
-------------------------------

投稿: 唱歌「故郷」の3番の歌詞を考える人 | 2016年6月 6日 (月) 19時46分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1456274/56439799

この記事へのトラックバック一覧です: 文部省唱歌「ふるさと」って軍需産業としての狩猟の奨励歌だってさ:

« 成長戦略という名のシロアリ・ハイエナ利権温床(植草ブログ) | トップページ | 赤塚公園(内)周辺の紫陽花 »